マイオブレースのデメリットと検討するうえで確認・理解すべきこと
2023-10-16 16:48
日置矯正歯科
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マイオブレースとは

マイオブレーズ
マイオブレースとは、新しいアプローチを取り入れた歯科矯正装置の一つです。マイオブレースの特徴は、歯並びを整えるだけでなく、舌の位置や食べ物の飲み込み方、鼻からの呼吸を正常にすることが目的な点です。
マイオブレースは、従来の矯正治療とは異なり、軽い力で歯の位置を調整し、顔の形にも自然に影響を与えることができます。美しい歯並びとバランスの取れた顔立ちが手に入るのです。
抜歯やワイヤーによる矯正などを行うことなく、マイオブレースの装置とトレーニングだけで良好な状態を維持できることが多いです。
しかし、装置を着用するだけでは十分な効果は期待できません。大切なのは、舌や口の筋肉、呼吸方法の訓練を行うことです。トレーニングは日常的に継続することが求められ、努力と忍耐が必要といえます。成果には個人差がありますが、早期に始めることでより効果的な結果を得られるでしょう。
マイオブレースのトレーニング方法は比較的シンプルで、段階的に進めます。一貫して努力を続けることで、期待以上の変化を体感できるでしょう。

マイオブレースのデメリット
マイオブレースは、通常の矯正方法とは異なり、矯正装置の装着だけでなくトレーニングも必要です。そのため、こどものモチベーションが非常に重要な治療法といえるでしょう。
ここでは、マイオブレースのデメリットをご紹介します。

こどものやる気が治療結果を左右する
マイオブレースの治療効果は、こども自身の意識と努力に大きく依存します。モチベーションを維持することが必要不可欠といえるでしょう。こどもが日々のトレーニングに飽きる、継続する意欲を失うなどの可能性があります。こども自身に、マイオブレースをする理由を十分に理解してもらうことが大切です。
また、家族のサポートも欠かせません。こどものモチベーションを維持するために、親や兄弟姉妹が一緒に楽しめる方法を見つけること、励まし続けることなどが求められます。
マイオブレース治療の成果は、こどもの意識と家族のサポートに大きく左右されるのです。治療の目的と意義を共有し、日常のなかで楽しく取り組むことが、最良の結果へとつながるでしょう。

毎日トレーニングをしなければならない
マイオブレースのマウスピースは1日1時間、そして就寝時にも装着する必要があります。口の周りの筋力を鍛えるトレーニングや、正しい呼吸法を身につけるトレーニングも欠かせません。
毎日のトレーニングを怠ると、治療の進行が遅れる場合や期待する結果が得られない場合があります。特に、歯の乱れや悪い口の習慣を効果的に改善するためには、治療の初期段階から正しいトレーニングを毎日行うことが極めて重要です。

費用が高額になる
基本的にマイオブレースは自費診療で、健康保険が適用されません。
しかし長い目で見ると、マイオブレースはメリットの多い治療法です。マイオブレースの治療を受けて口腔内の環境を整えることで、将来的にこどもがさらなる矯正治療を必要とした場合、治療期間が短縮される可能性が高まります。トータルの治療費や治療期間を抑えられる可能性があるでしょう。

マイオブレースのメリット
マイオブレースは、歯並びだけでなく舌の位置や呼吸法も改善するため、全身の健康によい影響を与えます。マイオブレースのメリットは、以下のとおりです。

抜歯のリスクが低くなる
通常の矯正治療において、歯が並ぶためのスペースを確保するために一部の歯を抜くことがあります。
しかし、マイオブレースはもともと抜歯を前提としていません。特に、マイオブレースの治療を早期に始めることで、これから生えてくる永久歯のためのスペースをしっかり確保することができます。将来的にもう一度矯正治療を受ける際に、抜歯を避けられる可能性が高まります。
健康な歯を抜くことに抵抗がある方も多いので、歯を失わないことは大きなメリットといえるでしょう。

痛みが少ない
矯正治療と聞くと、ワイヤーやマウスピースを使用して歯を動かす治療法をイメージする方が多いでしょう。ワイヤー矯正は効果的に歯並びを整えることができますが、一定の痛みや不快感を経験する方が多いです。
マイオブレースは、歯を強制的に動かすことを主目的とした装置ではないので、ワイヤーやマウスピース矯正のような痛みを伴うことがほとんどありません。マイオブレースは柔らかい素材で作られているため、装着しても違和感が少ないことが大きなメリットです。

後戻りしにくい
マイオブレースは、単に歯の位置を矯正するのではなく、歯並びが乱れる原因となる不良な癖や習慣を根本から改善するようアプローチします。従来の矯正治療では、治療が終了しても歯がもとの位置に戻る「後戻り」が起きることがありますが、マイオブレースでは後戻りのリスクが大幅に低減されるのです。
マイオブレースの治療後は、通常の矯正治療で必要とされる保定装置(リテーナー)の使用が不要なケースが多いです。長期にわたるメンテナンスの手間やストレスを軽減できることは、大きなメリットといえるでしょう。

全身の健康によい影響を与える
マイオブレースでは、口周りの筋肉を鍛えて、正しい呼吸の習慣を身につけることができます。全身の健康状態や発育にもよい影響をもたらすでしょう。
例えば、正しい鼻呼吸の習慣は、風邪を引きにくくします。酸素の取り込み効率を向上させるため、集中力や体力の向上にもつながるでしょう。正しい噛み合わせを作ることで食べ物をしっかり噛む習慣が身につけば、消化を助けるだけでなく、脳への刺激となり集中力もアップします。
マイオブレースのトレーニングを行って口元の筋肉や顎の位置が正常な状態になることで、自然と姿勢もよくなるでしょう。マイオブレース治療は、全身の健康によい影響を与える可能性があるのです。

人前で矯正装置をつける必要がない
マイオブレースは、ワイヤー矯正のように常時装着する必要がありません。こどもたちが幼稚園や学校、友人との遊びの時間など、日常の活動に支障をきたすことなく利用できます。日中の1時間と就寝時、トレーニング時のみ装着する必要があります。
矯正治療による見た目の違和感などが少ないため、こども自身がストレスを感じず、治療を長期間継続しやすいでしょう。

マイオブレース治療が適さないケース
マイオブレースは、すべてのケースに有効というわけではありません。前歯や奥歯の噛み合わせを大きく変える必要がある場合などは、マイオブレースだけでは十分な効果が期待できないことがあります。
マイオブレースは、基本的に早期の予防矯正治療として考案され、悪い歯並びの原因を取り除くことを目的としています。そのため、特に顎の成長が活発な9歳前後が、最も効果的な治療時期とされているのです。
また、マイオブレースは適応症例が限られています。すべての歯並びや噛み合わせの問題に対応できるわけではありません。別の矯正治療法を選択したほうがよい場合もあるでしょう。

マイオブレース治療の成功に向けて
マイオブレース治療は、口腔内の誤った習慣を正すことから始まる矯正治療です。特に、年齢が上がると誤った習癖や成長パターンが固定されやすいため、早期の治療が推奨されます。
マイオブレース治療の成功には、こどもと親の積極的な治療への参加が欠かせません。日常のトレーニングや、マウスピースの定期的な装着が重要です。
治療を進める際は、マイオブレースの装着時間を守ることも大切です。具体的には、日中1〜2時間と就寝時の装着が推奨されています。
10歳前後のこどもを中心に、歯並びだけでなく、口の周りの筋肉の習慣や口呼吸の改善を目的とするマイオブレース治療の効果を最大限に引き出すために、早期のアプローチと継続的なトレーニングが必要です。

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