インビザラインの仕組み
2023-04-12 08:19
日置矯正歯科
記事に戻るコメント(0)を読む・書く

インビザライン

インビザラインでもワイヤー矯正でも、同じ仕組みで歯を動かします。
歯は、歯槽骨と呼ばれるあごの骨に埋まっています。通常、歯槽骨にガチっと埋まっている歯は、なんの力も加わらなければ動きません。しかし、歯に一定の力をかけると、歯根膜と呼ばれる歯根と歯槽骨の間にある歯周組織が伸縮します。
この歯根膜の伸縮が、歯が動くカギです。歯が特定の方向に押されると、押された側の歯根膜は縮み、反対側の歯根膜は伸びます。面白いことに、歯根膜は元の厚みに戻ろうとする性質があるため、縮んだ方の歯根膜は骨を溶かして隙間を作り、伸びた方の歯根膜は新しい骨を作り出すのです。このように歯に一定の力をかけて、骨を溶かしたり作ったりすることで、徐々に歯は動いていきます。
異なる点は力の加え方で、ワイヤー矯正では、ワイヤーのしなりや、しなったワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して歯を動かしていきます。一方で、インビザラインでは、現在の歯並びとアライナーと呼ばれるマウスピース型矯正装置の間にわずかなズレを作ります。そして、そのズレに向かって歯に力が加わることで、歯を動かしていくのです。
1枚のアライナーで歯が動く量は、約0.25mm〜0.35mmです。歯に少量の圧力をかけ続け、徐々に歯を動かしていくため、治療の痛みはほとんど感じません。

インビザラインの素材は弾性が強い特殊プラスチック
インビザラインで歯が動くカギは、歯とアライナーの間に作られたズレです。しかし、それだけではありません。
改良が重ねられたアライナーは、現在、特殊プラスチック素材(スマートトラック)で作られています。このスマートトラックと呼ばれる特殊素材が、インビザラインの効果をより強めているのです。

2つの補助器具
インビザラインの効果の増強に役立つ補助器具は、以下の2点です。
・アタッチメント
インビザラインの効果を増強する補助器具の1つは、アタッチメントです。アタッチメントとは、歯の表面につける歯と同色の突起物で、歯を計画通りに動かしたり、歯並びを微調整したりすることに役立ちます。
いくらアライナーが歯にフィットするように作られていても、歯の表面はツルツルしているため、どうしてもアライナーが滑ってアンフィットを起こしてしまうことがあります。しかし、アンフィットの状態が続いてしまうと、歯はしっかり動いてくれません。
ここで、アタッチメントの登場です。アタッチメントを取り付けると、アライナーと歯が密着するため、アライナーがしっかりとフィットするようになります。その結果として、歯を計画通りに動かせるのです。
また、アタッチメントは、オープンバイト(開咬)用最適アタッチメントや回転用最適アタッチメントなど数種類あるため、患者さまの歯並びを微調整して理想の歯並びに近づけることができます。
・顎間ゴム
顎間ゴムは、噛み合わせを改善したり、出っ歯や受け口を改善したりすることに役立ちます。
顎間ゴムと呼ばれるだけあって、見た目は輪ゴムのようです。その歯科用の輪ゴムを上下の歯にかけ、歯を前後や上下に動かすことで、噛み合わせを調整していきます。
それだけでなく、顎間ゴムは出っ歯や受け口などの難しい症例も改善します。顎間ゴムの種類は、?級ゴム・?級ゴム・垂直ゴム・交叉(こうさ)ゴムの4種類です。それぞれ太さや硬さが異なり、出っ歯の改善には?級ゴム、受け口の改善には?級ゴムなど、得意分野が分かれています。

記事に戻るコメント(0)を読む・書く
検索
キーワード

カテゴリ
日置矯正歯科ブログ (35)
月別アーカイブ
2023年4月 (4)
2015年7月 (2)
2015年5月 (2)
2015年4月 (2)
2015年3月 (6)
2015年2月 (2)
2015年1月 (6)
2014年12月 (2)
2014年11月 (6)
2014年10月 (2)
2014年9月 (1)
2014年8月 (1)
2014年7月 (1)
2014年6月 (2)
2014年1月 (1)
2013年11月 (1)
2013年10月 (1)
2013年8月 (1)
2013年6月 (1)
2013年5月 (1)
2013年4月 (1)
2013年2月 (1)
2013年1月 (1)
2012年12月 (1)
2012年10月 (1)
2012年7月 (1)
2012年6月 (1)
2012年5月 (1)
2012年4月 (1)

友人に教える
お問い合わせ

ホーム
上へ
日置矯正歯科

日置矯正歯科
このサイトは携帯電話向けサイトです。
携帯電話でご覧ください。